スタッフより
世田谷区のI様から、2階サッシ脇の壁紙に
黒カビが発生しているで雨漏りではないか、という相談がありました。
築4年だそうですが、施工した工務店は倒産しているということで
弊社を訪ねたそうです。
早速調べてみますと、南免にある窓の脇の一部に黒カビが発生していました。
築年数の古い住宅では断熱性能が低いシングルガラスに結露が発生し、
窓周りに黒カビが発生することはよくあります。
しかしI様のご自宅は断熱性能が高いアルミ樹脂複合サッシが採用されていたのです。
また、暖房設備はエアコンのみで加湿器など湿気が発生する設備は
ありませんでした。24時間換気の吸気口も「開」になっており、
結露が発生しやすい状況ではありませんでした。
次に雨漏り調査を行いました。外壁サイディングは光触媒機能のある
高耐久性仕様となっていました。さらにシーリングも高耐久仕様でした。
はしごから目視で確認した範囲では、サイディング目地や
窓周りのシーリングに破断や剥離は見られませんでした。
散水試験はサイディングの相じゃくり(※)を中心に行いました。
しかし、漏水は確認できませんでした。
でも、窓脇の入隅部分に取り付けられていた細長くカットしたサイディング
が気になっていました。細長いサイディングの上端と、
窓上サイディングとの隙間が狭くなっていました。
目視ではその部分にシーリングの破断や剥離があるかは不明だったので
その部分に散水してみました。すると室内に漏水していることが
判明できました。
(※)板等の接合法の一つ。 お互いの板材の厚さを半分ずつを削り取って相互に張りあわせること
明日に続きます。