スタッフより
結露は内部と外部の温度差によって発生し、窓ガラスなどの表面に付着する現象です。
現在日本の住宅は気密性や断熱性に優れているので内部と外部の温度差が激しく、
良くいえば外気をシャットアウトするので冬暖かく、悪く言えば通気性が悪いとも言えます。
窓ガラスが結露するように壁も結露して断熱材が湿ってしまう事もあります。
新宿区T様邸は築9年。雨漏りがするようになったとの事で調査に行きます。
ガラス窓に面した壁にカビが発生しペコペコしています。
2003年のシックハウス法により24時間換気が義務付けられ、
T様邸には24時間換気システムがついています。
しかしマンションから一戸建てに越して来て
この機器に慣れていなかったせいか、微妙に音が気になるという理由で
24時間換気システムのスイッチを消して生活されていました。
さらに寒さ対策でほとんど換気しないまま灯油ファンヒーターを使用していたとの事。
灯油燃焼時には当然水分が発生します。このような冬を何回か過ごされてきたため、
壁の断熱材が湿ってカビが発生してしまうほど内面が結露してしまったのです。
雨漏りに見えていたのは壁内の結露でした。
T様は今年の冬は24時間換気をし、灯油ファンヒーターからパネルヒーターに変えて
なるべく換気を心がけるとおっしゃっていました。