スタッフより
世田谷区のR様から雨漏りの連絡がありました。
R様のお宅は築2年の木造住宅です。
施工した工務店に修理を依頼したところ、「結露」という判定
だったのですが、腑に落ちないということで弊社に相談されたのです。
最近の憂慮すべき事態は、築年数が浅いのに
雨漏りがある家が少なくないことです。雨漏りが発生すると、
足場をかけて検査や補修をすることになるので、居住者
の負担は大きいのです。そういう家を供給している会社は、
自社の仕様を見直し、現場できちんと施工がなされるように
尽力していただきたいものです。
我々は、今まで様々なケースの雨漏り修理、屋根修理に関わって
きましたが、それでも原因がなかなか特定できない場合が少なくないです。
原因も様々、建物のつくられた工法も様々、素材も様々な上、
要因が複合的に絡み合っていることも少なくないわけで、
その時その時の最善策を取るしかないのです。例えば、サッシと外装材との間に
シーリングを施すなどの方法が一般的にとられるのですが、
これでは漏水が止まらないこともしばしばあるのです。
外装材の上から塗布できる樹脂系の防水材が耐用年数の
長いものがないからです。
また、部分的に外装材を剥がしてシートやテープを張り
直す方法もありますが、リスクを伴います。例えば、窓周り
の外装材をはがしてシートを切って張り直したとします。
シートの継ぎ目には幅100mmほどの重ね代が必要に
なるなど、施工がかなり難しくなります。補修した結果、
窓回りの雨漏りは解決したけれど、今度は継ぎ目部分から
雨漏りが生じるなど次から次へと雨漏り箇所をつくる
ことになりかねないのです。本当に雨漏り工事は複雑で難しい
のです。