スタッフより
八王子市のF様より、瓦屋根の葺き替えの依頼が入りました。
F様の家は築50年超だそうです。
それまで、一度も雨漏りなどの問題は無かったそうです。
日本瓦屋根の平均寿命は大体50年前後と長持ちする素材と言われています。
やはり日本に昔からあるものなので、気象状況など日本の風土に
合っているのでしょう。しかし、50年持つ素材でも、屋根の
形状や、気象状況の厳しい地域などでは、寿命が縮まります。
特徴として、瓦は水分に弱いです。屋根の形状が複雑ですと、
雨水が滞留しやすくなります。また雨の多い地域も、滞留し
た雨水が腐食を促すので、どうしても寿命が短くなりがちです。
そして、風の影響も無視できません。高台などに位置する家
は風が強く、屋根に損傷を受けやすいです。特に屋根頂上
部分の棟板金は最も、強い風を受けやすく、浮いてしまうことが
あります。毎年台風の通り道になる地域は、屋根のメンテナンス
は欠かせません。
F様が葺き替えようと思ったのは、最近世界的に異常気象が多く
そろそろ屋根も持たなくなるのでは、という心配があるからだそうです。
それから、屋根の勾配がきつい住宅も寿命が短くなりがちです。
急勾配屋根は、雨は溜まらないので雨漏りのリスクは軽減されるのですが、
その反面、風の影響を強くうけてしまうのです。
F様から、屋根を張替えた際に、どうすれば長持ちする屋根になるのか質問がありました。
スレート屋根は、まずは塗装のし直しが大事です。その他は
定期的な補修修理です。よくある補修の事例は、「棟板金の交換修理」
、「漆喰塗り替え」、「棟瓦の積み直し」、「屋根材のズレや割れ、浮きの直し」
です。これらを行うことにより、屋根の寿命は劇的に伸びていきます。