スタッフより
渋谷区のY様から雨漏りの連絡がありました。
Y様は、屋根に劣化は感じないのにどうしてなのだろう、
と不思議に思われていました。
早速調べてみますと、屋根を葺いている金属板
の一部に隙間ができていて、そこから雨水が浸透した
ことが分かりました。
剥がしてみると案の定、下地材は消耗しきっていました。
この現象に至った理由の一つは屋根が緩勾配であることです。
こういう緩い勾配の屋根は、雨水の滞留時間が
長くなるので、どうしても劣化しやすくなります。
早速下地を新しくすることからはじめました。
現状の形状を活かしながら平葺き施工。
この機会に勾配も少しつけました。
屋根の勾配は急であれば良い、というものではありません。
急なものと緩いものとそれぞれメリット、
デメリットがあります。
【急勾配のメリット】
1)雨水がすぐ流れるので、屋根が劣化しにくいし、
雨漏りもしにくくなる
2)屋根が大きく見えるので見た目も良くなります。
【急勾配のデメリット】
・屋根の面積が増えるので、工事の際足場が必要になるので、
のでコストがかかる。
緩い勾配のメリット、デメリットは、急こう配と
全く逆になります。
雪下ろしが不可欠な豪雪地域
では、急勾配が主流だと考える方が多いのですが実は
違うのです。雪下ろしは不可欠なので、逆に
安全性を考えて緩い勾配を使用します。