スタッフより
コロナ禍になって家時間が増えたことから、リフォームよる関心が集まりました。
しかし、屋根への関心は相変わらず低いのですが、
屋根の不具合を見過ごしていると、雨漏りが生じ、結果費用がかさむことになります。
港区のW様は、内装のリフォームを終え、屋根の老朽化に気づいてしまったと言います。
屋根修理にあたってどんな方法があるのか相談されました。
以下の方法をご紹介させていただきました。
(1)塗装(塗替え)工事
人工スレートや金属屋根の耐久性を維持するために定期的に行うメンテナンス工事です。
およそ10年が1つの目安になりますが、屋根の色あせや撥水性が落ちてきたら工事の
タイミングです。(金属屋根はグレードにより異なります)屋根材の破損が少なく、
下地が劣化していないことが条件になります。屋根を高圧洗浄し、サビ止めをして、塗料を2〜3
度重ね塗りします。使用する塗料によっては、断熱などの性能を上げることも可能です。
(2)部分交換・補修工事
数年おきに点検をし、屋根の一部が傷んでいたり、サビが出ていたりする場合に、
ダメージのある部分のみ交換や補修をします。スレート屋根を留めている棟板金の交換、
瓦屋根を接着しているしっくいの詰め直し、ヒビが入ったり、割れたりした屋根材の交換
などを行います。(点検の時期は屋根材によって異なります。)
(3)葺き替え工事
屋根材だけでなく、防水シートや下地まで劣化した屋根の全面リフォームのことをいいます。
全ての屋根材で行える工事で、古くなった屋根を解体・撤去して、屋根材、防水シート、下地も
新しくします。屋根のリフォームとしては最も大がかりな工事で費用も高額になりますが、
新しい屋根材を自由に選べるので、以前よりも屋根を軽くして耐震性を高めることも可能です。
(4)重ね葺き工事(カバー工法)
塗替えでは性能を回復できなくなった場合などに、耐用年数が過ぎた既存の屋根の上に
防水処理を施し、新しい屋根をかぶせる工事のことをいいます。下地の劣化がない場合に
施工可能で、軽い人工スレートや金属屋根に適しています。古い屋根の撤去や廃材処理の
必要がないので、通常の屋根の葺き替え工事よりも工期は短く、費用も抑えられます。
耐用年数の目安は人工スレート:20〜25年、金属屋根(ガルバリウム鋼板):40年。
以上を説明したあと、W様に選んでいただくことにしました。
弊社もお勧めを提示いたしますが、基本的にはお客様の意向を尊重し、無理な工事を押し付ける
ことはいたしません。