スタッフより
昨日は杉並区でのダクト絡みの雨漏り対応の投稿でしたが、
世田谷区でも似たようなケースに複数回遭遇しています。
その一つのW様のケースをご紹介します。
現地を調べてみますと、ダクトとフィルターボックスの接続箇所に隙間
が生じ、グラスウールを切った端部で防湿と気密処理が施されて
いませんでした。そのため接続箇所に結露が起こったようです。
グラスウールダクトを切ってつなぐ際は、躯体を断熱するときと
同じように、端部の防湿と気密処理が必要なのです。
最近は、屋根断熱を施した住宅の内側に設けた熱交換型換気設備の
ダクトを断熱していない施工ミスをしばしば発見します。
外壁を貫通する外気ダクトと排気ダクトを断熱しないと、
室内の暖かく湿った空気が冷たいダクトの表面で冷やされて
結露します。ダクトの断熱処理が必要なのは、断熱層の外側に
設置する場合だけだと誤解している人は少なくないです。
ダクトの断熱箇所は熱交換気ユニットをどこに設置するかで
変ります。天井断熱の外側に設置する場合は排気系のダクト、
屋根断熱の内側に設置する場合は外壁から熱交換気ユニットまでが
対象になります。さらに熱交換気ユニットとダクトの接合部や
躯体の貫通部にも入念な断熱・機密処理が欠かせません。