スタッフより
渋谷区のT様から屋根点検の依頼があり伺ってまいりました。
T様は屋根点検を定期的にやっており関心も高いですが、
このような方はほんどいらっしゃらないのが現状です。
実際屋根は興味を持たれていないだけでなく、材工価格も
低いのです。住宅全体の15~25%くらいでしょうか。
2000マンの住宅なら、30万から50万といったところです。
普通家を建てるお客様は、住宅設計の
打ち合わせで屋根について話し合うことはほとんどないと
思います。せいぜい屋根の色ぐらいでしょうか?なので、
築浅で屋根のトラブルに遭遇すると、「屋根は大切。もっと
議論すべきだった。」という体験談は少なくないです。
屋根は役割が大きいのに、かけるコストや関心があまりにも
低いのが現状なのです。屋根は、雨、雪、風、雹、台風、
竜巻、地震、日射、冷放射、紫外線、埃、黄砂などから住宅
を保護する役割を持っています。夏季は屋根の表面
温度は80℃位になるし、冬季は、外気温より5℃低いと
言われているので、屋根の負担やいかに!なので、屋根は
はるかに気功の影響を受けやすいのです。そのため住宅が
長寿命するには、最も高い性能が要求される部位とも
言えます。特に耐久性においては、柱、壁など構造耐力上主要な
部分と、屋根、窓、壁などの雨水の侵入に関する部分での
防水が非常に重要なのです。最近建築業界でも住宅を
長寿命化しようという取り組みはなされているのですが、
そのカギを握る「屋根」については、コスト優先のため
後回しにされている印象です。