スタッフより
少しずつ冬に向かっています。こういう時期になりますと、
サッシからの雨漏りを訴えるお客様が出てきます。
港区のI様から連絡がありました。結露と雨漏りの症状は
区別がつかないのですが、お伺いすると、この結露に似た症状は
夏場からあったとのことで、雨漏りと判断していいと思い
ます。夏場は、結露に似た症状が出ても気温が高いのですぐ
乾いてしまってあまり気にならなかったらしいです。I様
のように、夏場は多少気になる漏水も気温が高いから
すぐ乾いて放置しているご家庭が少なくないせいか、
毎年、サッシの雨漏りの連絡を頂くのは秋以降に増えます。
調べてみると、I様の場合は、サッシを構成するつなぎ目から
雨漏りしているケースでした。まず、テラスに水をためて
漏水の確認をしました。水をためると、サッシの下枠の
レール面に、毛細管現象で水がしみ込んできました。
部際の継ぎ目に生じた隙間は、製品の製造段階ですでに生じて
居た場合と、施工時に生じた場合があります。どうやら
I様の場合は、後者のようです。サッシの施工は取扱
いを慎重に行っていただきたいですね。出窓のように重い
建具は、足場と建物の間から数人がかりで釣り上げるものです。
この際、落下させたり、乱暴に置いたりすると、変形が
生じます。通常の引き違いサッシは軽いが変形しやすいです。
現場であちこちに動かした結果、変形してしまったという例
も少なくないです。よくブログでも話題にしますが、築浅で雨漏り
とか、施工現場の不注意で生じてしまうサッシの変形など
改めてベテラン職人不足を感じることが多い今日このごろです。
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