トタン屋根の劣化で屋根修理（世田谷区）

今年は劇的な猛暑ですね。こういう時は屋根も高温や紫外線で相当な
ダメージを受けています。
世田谷区のE様より屋根調査の依頼がありました。
E様の家の屋根はトタン屋根です。
トタン屋根は古くから屋根材として材料費が安く、
工期が短いことから、広く普及しており今もトタン屋根の家は
よく見かける屋根の一つです。トタン屋根で最初に痛んで劣化しやすい
場所は、「唐草トタン」です。「唐草トタン」というのは、屋根先端
の軒樋(横にはしる雨どい)の場所にあるため、普段の生活では
下から屋根を見上げても、軒樋が邪魔で見えないため、傷み具合
を知ることができません。なので、点検で初めて老朽化に気づく場合が多いです。
調査してみると案の定、腐食が進んでいました。唐草の内側に
ある「広小舞」という木部も、湿気によって腐食している場合も
少なくないです。トタン屋根は、瓦屋根やガルバリウム鋼板屋根に比べ、
褪色が早く、錆びやすい、という欠点があります。耐久年数も
おおよそ10年位なので、定期的なメンテナンスが不可欠です。
トタン屋根は基本的に勾配が緩いので、水が溜まりやすく、
基本的に雨漏りしやすいです。万が一、トタン屋根の勾配が
気になる場合は、勾配の調整も可能です。下地材として
木材をトタン屋根の下に組んで、勾配を付けるのです。その際、
下地処理（ケレン作業）をしっかりやります。そうでないと
せっかく塗装したものが剥がれてくるからです。こういう点は
職人の腕の良しあしで決まるので、とても気を遣う工事になります。
今回のE様には、損傷部の修復と塗装で工事費を抑えるか、
耐久性の高い屋根に葺き替えるか選んでもらうことになりました。
長い目で見れば、葺き替えた方が安上りですが、お客様の状況により、
どの方法がベストなのかは一概には申し上げられませんので、
弊社では、無理に高い工事を勧めたりすることはありません。