スタッフより
毎日猛暑日が続きますが、これから秋にかけては台風襲来の季節でもあります。
世田谷区のA様は、台風に備えた屋根点検を依頼されました。
地球の温暖化に伴い、台風も様変わりしてきたといわれています。
一つは海水の温度が高いため勢力が発達しやすく、大型で強いものに
なる傾向があること。もう一つは、今まで以上に日本のそばで発生し、
日本に影響が出るまでの時間が短いということです。
発生したと思ったら、もうそばまで来ている、ということも増えました。
台風で最も気を付けたいのが強風です。強風によって建物にかかる
横からの力や、下から吹き上げるような力に対して、特に古い家では
構造上、施工上で備えが十分とはいえない場合があります。大型の台風が接近する前に、
屋根瓦のずれなどないか、チェックをおすすめします。
屋根は住まいの外壁と同様、それ以上に過酷な環境で住まいを守り続けています。
高温で焼いた窯業瓦は材質そのものは非常に強く、数十年でも持ちますが、
ずれたりわれたりする可能性があります。
また良く使われているスレート材は材そのものの耐候性が低く、退色も早いので、
再塗装や葺き替えが必要です。ガルバリウム鋼板もスレート材よりは耐候性は
ありますが、やはり同様のメンテンナスが必要です。
屋根の再塗装は早ければ10年周期で必要になり、30年を経過すれば全面葺き替え
が必要です(この年数は建築地の環境や条件によって異なります)
屋根のメンテナンスは足場ば必須なので、独特のリフォーム工事とするよりは、
同じように足場をかけることが必要になる外壁やバルコニーなどのメンテナンスと時期を
合わせて行うと経済的です。