スタッフより
昨日の続きになります。
散水試験を実施したのは以下の7か所です。
1.屋根と外壁の取り合い部
2.外壁サイディングの相いじゃくり
3.軒天と外壁の取り合い部
4.軒天の継ぎ目
5.破風板の継ぎ目
6.破風板と野地板の取り合い部
7.縦ハゼぶきの継ぎ目
結果は、6.破風板と野地板の取り合い部へ散水した時に
漏水が発生しました。
なぜ破風板と野地板の取り合い部で雨漏りが発生したのかですが、
金属屋根の棟部を下から見上げると、野地板の裏面の端部が5cmほど
露出していました。真横から見ると、野地板の裏面は縦ハゼぶきの
唐草水切りの垂れ下りに隠れて見えません。降雨時でも、風が弱ければ
雨水が浸入するリスクは低いです。
しかし、破風板に強風が吹き付けると、雨水が吹き上げられて野地板の
裏面に当たります。野地板の裏面と破風板の間は何も対策が施されて
いなかったので、雨水は野地板裏面を伝わって室内へ侵入したのです。
こうした浸水を防ぐには二次板の裏面に透湿ルーフィング材などを張って、
屋根と壁の防水層を連続させるのが重要です。