スタッフより
杉並区のH様がかび臭が酷いということで連絡をくださいました。
かび臭が発生したのは北側の外壁です。窓を4つ横に連続して並べ、
長さ5mほどの連窓があります。外装材を剥がしてみると
窓まわりの胴縁に黒い染みが発生し、通気層側の合板の含水率が
20%を超えていました。
この廿楽は外壁通気工法を導入するリフォームが施されていました。
モルタルの直貼りだった外壁に湿気がたまり、築1年も経たずに劣化
したためだそうです。ところがリフォームから2年半後、H様はまた
かび臭を感じるようになったのです。
窓のある場所と、無い場所の通気層の湿度を計測すると、前者の方が
高い状態が継続していました。
3cmの隙間が5mの窓全体の4周に設けていましたが、それぞれの窓
同士の間には設けていなかったのです。そのため連窓下の中央付近で
発生した湿度は最大2.7m横移動しなければ上に抜けられない状態でした。
外壁の隙間などからわずかに侵入した雨水による湿気が、幅3cmの隙間
で滞留して高湿になり、かびが発生したと考えられました。