スタッフより
港区で屋根修理の勉強会が開催されていたので、参加してきました。
今回は、屋根断熱における通気層についてです。
住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書(工事仕様書)に99年ごろから
通気層の厚さを30mm程度にするとの記載が加わりました。
通気層の厚さが18mmだと抵抗のの増加で通気量が減ると実大実験で
明らかになったそうです。
また、30mm、45mm、90mmは通気抵抗がほとんど変わらない
ということが分かったので、30mmで良いと判断されたそうです。
旧住宅記入高校の工事仕様書分冊北海道版で、厚さ30mmの通気層で
屋根の雪が解けないようにするための換気口面積の規定が存在していました。
今回の実験で、必要な換気口面積は小さくなったようです。
実際、北海道では「積雪障害と結露防止のためなら通気層の厚さは
最低30mmあれば良い」ということで周知されてきています。
一方、夏季の遮熱が目的であれば、通気層が厚いほど効果が見込めるようです。
東京で厚さ90mmと30mmの通気層を設けた場合の通気層内部の温度を計算
すると、90mmの方が昼間で10~15℃温度が低い結果が出ました。