スタッフより
先日屋根の耐用年数は約30年とお伝えしました。
八王子市のT様からの質問で、もっと長寿化する屋根は無いのか、
と問われました。実は、不可能ではありません。
田島ルーフィングの「マスタールーフィング」を下ぶき材に併用
して使えば良いのです。マスタールーフィングの耐用年数は約60年
ですから、粘土瓦との組み合わせで、60年間葺き替えせずに済ませることも
可能です。以下調べた結果を述べます。
マスタールーフィングは、長期にわたってくぎ穴の止水性を保持できる
そうです。一般の改質アスファルトルーフィングは、長期にわたる
加熱の影響で徐々に参加による劣化が進みます。
参加で柔軟性が失われると、くぎ穴の止水性が落ちます。
マスタールーフィングは、表面と裏面を劣化防止層で覆って酸化を防ぎ、
くぎ穴の止水性を長期にわたって保持するそうです。
2010年の発売当初は大手住宅メーカーの採用が中心でしたが、
最近は年間数百棟を建設するパワービルダーにも普及しているとのこと。
一般に瓦屋根は、60年の耐用年数があるが、下ぶき材は30年程度の寿命
のため、30年で瓦屋根を含む全面的な葺き替えを余儀なくされていました。
なので、初期投資が多少割高でも、耐用年数60年の下ぶき材を
使う方がリーズナブルになるのです。
瓦屋根を採用すると屋根重量が増すので耐震設計上のデメリットが
あるのですが、その分設計基準に沿って壁量を増やせばよいのです。
大したコストアップにはならないようで、これからの長寿住宅に
欠かせないアイテムになりそうです。