スタッフより
昨日の続きになります。
劣化したシーリングを剥がしてみると、露出した目地ジョイナーに
塗料が付着していました。塗り替えた際に、塗料が劣化したシーリング材
の穴から入ったのでしょう。
続いてバルコニーの防水層の立ち上がりを剥がしたところ、
防水紙と防水層の配置が逆という危険な納まりを見つけました。
本来は、防水紙を前面に、防水層を後面に設けなくてはなりません。
ところがここでは防水層を前面に、防水紙を後面に配していました。
これでは、防水紙の表面を伝わった雨水が防水層の裏側に回ってしまいます。
サッシ取り付け工事と、防水工事の手順も間違っていました。
本来は防水工事を終えてからサッシを載せるところ、この現場では手順が
逆でした。この施工手順の誤りが、無理な納まりにつながったのです。
サッシを先行して設置したノリ、サッシの上に透湿防水シートを張り、
その屋外側に防水層の立ち上がりを施工してしまったのです。
施工手順を間違ったため、防水層が前面で、防水紙が後面という
誤った配置になってしまったのです。
その2つの問題点を踏まえて、さっそく改修設計に取り掛かりました。
明日に続きます。