スタッフより
今回は、港区の築20年超の中古マンションに住むN様の事例です。
引っ越した直後から北側にある子供部屋の窓下腰壁が、湿っぽくて
カビまで発生して困っているとのこと。
そこで、仕上げと下地ボードを撤去してみることにしました。するとサッシ枠
周辺部分に断熱材が施工されていないことが分かりました。また、子ども
部屋の通風が不十分だったことも室内の湿気を十分に排出できていない
原因のひとつと考えられますね。まず、サッシ枠周りの空洞部分に
発砲断熱材を充填しました。そして、子ども部屋の出入り口となる扉に
空気の通り道となるガラリやアンダーカットを設けました。窓回りの断熱
について、専門家に話を聞くと、本来なら窓回りの突き付けはサッシ取り
付け後に実施するけど、現実には施工手順の関係で先に吹き付けを行いこ
とが多いのだとか。その場合、サッシを取り付ける際にウレタンが邪魔
になるため一度全部取り除いてしまうのです。当然、サッシ枠周りへの
吹付が再度必要になりますが、施工を急ぎ、予算を抑えるため2度目の
断熱施工はなかなか実施されないのだそうです。元々、窓下腰壁は窓面
やサッシ枠で生じた結露水がしみ込みやすい部分です。断熱不良箇所
があれば、カビが発生する確率は極めて高くなることもあって、冬の
定番の悩み事になっています。
暖かい日が増えてきました。もうすぐ春ですね。しかし、
結露がらみの雨漏りの相談は依然として少なくないです。コロナ騒動で
外出がままならない今日、家のメンテナンスに目を向けてはいかがでしょうか?