スタッフより
世田谷区の工務店さんから、雨漏り関連でヒアリングを受けました。
最近雨漏り修理の案件が増えて困っているので、
これからの設計の参考にしたいとのことでした。
そこで、最近特に気にかかる点をお話ししました。
(1)デザイン優先は禁物
最近問題になっている、軒がほとんどない物件は、雨漏りを起こす可能性が
とても高いです、また、コーキングに頼りすぎた防水や雨仕舞は
水漏れの危険が伴います。
(2)大きな屋根は、冒険しない
屋根の面積が大きい時は、経験値にない材料を用いることは危険です。
挑戦的な材料は避けた方が良いでしょう。
(3)貴重品を収納する場合は、特に厳重な対策を
雨水や結露水が垂れて、展示品や収蔵物に損傷を与えることは避けなければ
いけません。防水層を二重、三重に構える必要があるでしょう。
特にフラット系の屋根や、上階に収蔵庫を持つ場合は、特に厳重な
対策が必要でしょう。
(4)都内物件でも落雪対策を
今年は暖冬で心配はないものの、最近は異常気象が多く、いつ降雪があるか
分かりません。デザインを優先すれば軒先をシャープにしたいところですが、
余裕をもって大きい軒先にすれば、雨漏り、降雪のどちらにたいしても
対策ができます。