スタッフより
昨日の続きになります。
S様のお宅のカビの大発生の一因として考えられるのは、
夏季の温度や相対湿度の上昇です。例えば、東京の相対湿度は、
気象庁によれば、ここ10年ほど上昇傾向にあります。
湿度が上昇すると、エアコンを入れる頻度が高まります。
水蒸気量も多くなるので、結露が発生する頻度やその発生量が増えるの
ではないかと想定できます。
調査すると、クロスにカビが発生していなくても、石膏ボードの
裏面にカビが発生しているケースがあることも確認済です。
おそらく、以前から壁内ではカビが発生していたのですが、程度が
軽いため、表面のクロスに現れていなかったのだと思います。
S様のケースのように、結露やカビが大発生したという調査例は、
19年特に多かった印象です。別のツーバイフォー工法の住宅
のケースでは、棟換気を開け忘れたことが原因で小屋裏に湿気が
たまり、2階の間仕切り壁内にカビが大発生していました。
被害箇所が配管貫通部の穴のある壁面だったことから、小屋裏の
水蒸気が壁内へ移動したと判断できます。そこで、小屋裏から
自害箇所の壁上を確認しますと、壁内につながる配管貫通部の
隙間処理が施されていないことがわかりました。
明日に続きます。