スタッフより
昨日のブログの続きです。
小屋裏の部分にも手を入れることにしました。
換気が不十分だったので、棟換気部材を設置し、妻側の換気も
改善します。同時に小屋裏部の水平構面の補強も見込んでおきました。
G様に改善計画を説明したところ、こんな反応が返ってきました。
「屋根材を全部替えることは最初から予定していた。しかし、
下地材まで変える理由が分からない」ということでした。
確かに下地材の重要性は分かりにくいかと思います。
そこで、屋根の断面図を書いてみました。瓦の隙間や谷桶から
侵入した雨水が、野地板付近に滞留しやすいと説明しました。
それらの雨水が最終的に野地板の腐朽や室内での雨漏りを招いている
点を強調しました。それで、G様は納得されました。
腐朽が見つかればその補修を行う前提の改修工事にゴーサインを
出しました。
実際に瓦と防水紙を外すと、やはり野地板や垂木、小屋裏部材は
腐朽していました。ただし、腐朽の範囲は当初の想定よりは狭く、
全体の2.3割程度でした。
見積もりとの差を減額して屋根工事費を清算しました。
今回のポイントは2つあります。
1つは、G様の疑問にその場で即答することです。
例えば、棟換気部材の設置と工事費用を聞かれたら「事務所に帰って
から見積もりを出します」では信頼されません。その場で
ざっと「3万から4万円」と大まかな目安を示すことが重要になります。
その積み重ねがお客様からの信頼につながるのです。
もう一つは、G様に現場の状況を理解してもらうために、なるべく図を描いて
説明することです。詳細図を描く必要はないのです。手書きの伏せ図や
断面図で充分です。お客様の理解を深めてもらったうえで、判断を仰ぐ
ことが大切なのです。