スタッフより
台風での被害時の屋根修理には火災保険が使えますが、事はそんなに簡単では
ありません。台風15号の被害に遭われた千葉県の住宅では、いまだに修理代の
見積もりもできていないケースが少なくないのです。
町内の工務店に修理を頼んでも、400件待ちで1年以上かかると言われたケースも
あります。
また、役場に罹災証明書を提出しても、大混乱で発行のめども立っていないとも。
そんな中で、また新たな台風の予報が出て、ヒヤヒヤしたり、修理の計画が
さらに伸びてしまい、被災地のストレスは測りしれません。
世田谷区のM様は、そんな千葉県の親戚の状況を聞いて、他人事では片づけられないと、
思い、今まで後回しにしていた屋根修理をする決断をしました。
M様のお宅は、トタン屋根です。今までは台風後に部分修理で間に合うであろうと思っていましたが、
最近の台風の大型化を懸念して、屋根修理を依頼されました。
また、耐用荷重や勾配のことを考えて、和瓦やスレートではなく、
ガルバリウム鋼板を採用することにしました。
実際損傷個所が多かったので、部分的な補修を繰り返すよりも、費用は抑えられました。
M様の場合は、既存の野地板や屋根垂木の経年劣化が激しかったで、カバー工法は
使えずに葺き替えになりました。
台風が去ってから、火災保険を使って部分的に修理するというのも一つの考え方ですが、
M様の屋根のように、経年劣化が激しい屋根の場合は、大型台風でどのような
惨事がおこるのか見当がつきません。なので、台風が来る前にそれに備えておくと
安心だと思います。