スタッフより
足立の建物で雨漏りが発生して1年近く経つという相談を受け、
さっそく現場調査。
1階のリビングに面したサッシ付近から雨水の染みが確認できます。
調べてみると、外壁塗装が剥がれて浮きがあり、
そこから雨水が侵入してしまったのです。
ではなぜ外壁塗装が剥がれて浮いてしまうのでしょうか。
劣化した外壁材が水分を含むと、寒い冬はその部分が凍結を繰り返し剥離してしまいます。
多くの住宅で採用されている「窯業系サイディング」という外壁材は、
この凍害が起こりやすいのです。
それはサイディングの張り方に原因があります。
●直張り工法……透湿防水シートを張り、直にサイディングを張る。
●通気工法……透湿防水シートを張り、銅縁という木材を打ちつけた後にサイディングを張る。
直張り工法のように銅縁がないと通気性が悪くなり、湿気の逃げ場がなくなった結果、
サイディングが水分を吸ってしまいます。
また、サイディングを専用金具ではなく釘で張ると、
釘の周りから凍害を起こす事もあります。
凍害は寒い地方でよく見られたのですが、近年では関東でも目にするので
これから寒くなる季節には注意しなければなりません。
こちらの建物も、このまま冬をむかえてしまったら、
更に雨漏りが悪化し凍害が進んでいたところでした。
建物に影響が出てしまう前に早めに修繕できて良かったです。
★ドローンによる屋根調査のご相談もご好評いただいております。