スタッフより
渋谷区のW様は、台風15号の被害を受けた千葉県の映像を見て、
屋根修理を思い立ったそうです。
W様のお宅は、スレート屋根です。
スレート屋根とコロニアル屋根は違うのですか?
と質問を受けました。コロニアル屋根は、クボタ松下電工外装株式会社が販売し始めた
屋根材で、化粧スレートの一種です。なので、商品名が違うだけで、スレート=コロニアル
と言って差支えありません。スレート屋根は、粘板岩を使用した建築材料全般を指し、
瓦より洋風のデザインに合い、軽くて安価なところから最も普及している屋根材の一つです。
しかし、瓦とは違い、定期的な塗装が必要になります。
そして、2000年以前に販売されたスレート屋根材にはアスベストが混入されているものが
あるので屋根修理の際には注意は必要になります。一般的には、製造年月日が古いほど
アスベストの含有量が高くなっているようです。
塗装する場合は、塗装剤も慎重に選びたいものです。
屋根は、外壁よりも紫外線や雨風の影響を受けますから、外壁の塗装剤よりも品質の良いものを
使いたいですね。
お勧め順は、フッソ系塗料>シリコン系塗料>ウレタン系塗料>アクリル系塗料
そして、スレート材の劣化が進行している場合には、塗装による屋根修理はおすすめできません。
今後のランニングコストのことを考えればスレート材が良好なうちにカバー工法を行う方が
良いでしょう。
カバー工法は、既存のスレート屋根の上に新しい屋根材を重ねて張る屋根修理方法です。
工事費と施工期間を抑えることができるため、最も多く採用されるスレート屋根の屋根修理方法です。
既存下地の劣化が進んでしまうと、カバー工法はできなくなる場合があります。
我々の経験上、施工後30年が経過すると、雨漏りが発生している屋根はカバー工法ができない場合が多いです。
その際は葺き替えになります。
屋根修理がそろそろかな、とお考えの方は是非一度ご相談ください。