スタッフより
世田谷区の知り合いの工務店さんの話です。
「このデザインは雨仕舞を考えると採用しない方がいい」と頭では分かっているものの
実際には、顧客が求めるものだから仕方がなく、、、、と、雨仕舞(防水施工)的には
好ましくないといわれる意匠(デザイン)を採用せざるを得ない場合が少なくないそうです。
建て主のためにと思って採用したデザインが、雨漏りを呼び込むケースが後を絶ちません。
その多くが雨仕舞まで意識が至らなかったことが原因のうおうです。
昨今、防雨・耐久計画の専門家の間で、「リスク回避設計」と「リスク対応設計」という
考え方が重視されています。
リスク回避設計とは「経験上リスクが高いことが明らかな設計を控え、材料性能や施工の
完璧さに過度に依存しないこと」です。
例えば次のようなことに配慮することです。
(1)軒の出を確保する。霧よけ庇を設ける。陸屋根(パラペット)は避ける。
(2)屋根の形状においては、谷、片流れ、壁止まり軒をつくらない。
(3)屋根の構造では、緩勾配や逆勾配を避けるようにする。
(4)一体バルコニーの採用や局面壁は避ける
明日に続きます。
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