スタッフより
昨日は室内でできる、簡単な応急処置を紹介しました。
防水テープ、ブルーシート、コーキングなどが家にあるようでしたら、もう一歩
踏み込んだ応急処置が可能です。
● 防水テープを利用した応急処置
(1)被害箇所の掃除をする
テープの粘着性を高めるために、テープを貼る場所の掃除をします。
ホコリや砂、油分、水分はキレイに拭きましょう。
(2)雨水の流れる方向を考えてテープを貼る
注意点は2つです。まずは、テープの効果を長持ちさせるために、テープどうしが重なる範囲を少なくすること。
もう一つは、雨水の流れる方向を確認し、下から上に、つまり水の流れに逆らって空気が入らないように
被害箇所のみ貼っていくことです。
広範囲に貼ってしまうと、別の箇所からの雨漏りを誘発する原因にもなるので注意します。
テープはむやみやたらと貼らないように気を付けましょう。
● ブルーシートを使った応急処置
「雨漏りの被害箇所を特定できない」場合は、ブルーシートを使った応急処置がオススメです。
用意するものは、ブルーシートの他に、重しとして使うための砂利を詰めた土のう袋です。
(1)ブルーシートを広範囲に被せる
被害箇所が分からないからこそ、できるだけ広範囲にわたってブルーシートを被せる必要があります。
もし雨漏りの侵入箇所がある程度わかるようであれば、その箇所より上部は必ずブルーシートで覆われるようにします。
(2)土のう袋を設置する
ブルーシートを固定するために、土のう袋を使います。ロープなどを使って固定するのは、
思わぬ箇所を傷つける原因になるので避けましょう。土のう袋の中には土を入れますが、
細かい砂ではなく砂利など目の荒いものを詰めます。細かい砂だと、雨が降ったときに泥水となって
屋根から滴り落ちてくるからです。
● コーキング材を使った応急処置
「雨漏り箇所を特定できている」場合は、コーキング材を使った応急処置が有効です。
ただ、用意するものはたくさんあります。防水コーキング材、コーキングガン、マスキングテープ、プライマー、カッターです。
ご自宅にあるという方は試してみるといいでしょう。コーキング材はいくつかの種類があるので、
修理箇所に応じて使い分けることが大切です。
(1)該当箇所の掃除をして、被害箇所のまわりにマスキングテープを貼る
コーキングする前準備です。マスキングテープには、コーキング材が被害箇所以外について
しまうのを防ぐ役割があります。
(2)コーキング材で埋める
コーキング前には、効果を高めるためにプライマーを散布します。しっかりと乾かした後は、
被害箇所をコーキング材で埋めます。コーキング材が乾く前に、マスキングテープは剥がしておきましょう。