スタッフより
世田谷区のF様からルーフバルコニーで雨漏りがあるとの連絡を受けました。
ルーフバルコニーの下に断熱層があるのに、通気層を設けていない住宅は
少なくないですね。施工が面倒で雨仕舞が難しいからでしょう。
防水層の立ち上がりに通気層を設け、通気土台水切りを設置しました。
そして、その水切り部から出入りした空気が防水層の床下の通気層
に流れるようにしました。
防水層の立ち上がり壁に通気層を設けると、通気層に薄いが入って
居室で雨漏りになる恐れがあります。
そのリスクを減らすには水が浸入しにくい樹脂製の通気部材を使い、
軒の出を長くすることが欠かせません。
F様にも清掃時に通気部材に水をかけないよう注意してもらうことに
しました。
以上のような納まりを推奨して5年ほどたちますが、その間約30棟
の住宅に採用してきましたが、雨漏りの報告は1件もうけておりません。
また、別の現場ではルーフバルコニーの外壁側に設けた通気層から空気を
出入りさせてみました。外壁通気層の下地合板に雨水を入れにくくする
スリット状の開口を設けて、床下の通気層につなぐのがポイントです。
2方向の外壁に開口を設けて、一方を入り口、他方を出口にする考え方です。