特別養子縁組が利用しやすくなる？

目黒区の幼児虐待による女児死亡のニュースに心を痛めた方が多かったの
ではないでしょうか？近年、親子間での性暴力や幼児虐待など家庭内の
問題で、命を落とすまでに発展するケースが増えています。

特別養子縁組という仕組みをご存知でしょうか？
特別養子縁組は、様々な事情で親が育てられない子と、子を育てたい夫婦とを
結ぶ仕組みのこと。新しい親子のつながりを安定したものにするために、
1987年に創設されました。今回、子の対象年齢を6歳未満から15歳未満に
引き上げるとともに手続きを改めて、利用しやすい仕組みにしようとしています。

虐待や経済的な事情などで親元で暮らせない子は約4万5千人います。
多くが児童養護施設などで集団生活を行っていますが、その中で養子縁組が
成立するのはわずか500〜600件ほどなんです。
これまでは対象年齢が6歳未満に限られていました。今回15歳未満にまで対象年齢を
引き上げることで、対象となるケースが増えることが期待できます。
しかし問題もあります。養親と良好な関係を築くのは、小さい子に比べて、成長した子の方が
はるかに難しいからです。人員をきちん用意して継続的なサポートをすることが
必要です。利用者を増やすためにはしっかりとサポートするだけの人員、ルールを作り、
利用しやすくすることが大切です。これから特別養子縁組の利用者が増えていくといいですね。

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