このたびの熊本和水町地震では停電が発生しませんでしたが、
昨年9月の北海道地震では、大規模の停電(ブラックアウト)が起こりました。
北海道のほぼ全域が停電し、すべてが復旧するまで45時間もかかりました。
これほどまでに停電がひろがったのは初めての出来事でした。
なぜブラックアウトは起こったのでしょうか?
使う量である「電力の需要」と発電する「電力の供給」は常に釣り合っていることが
大事で、大きく崩れると発電所が止まってしまいます。
このバランスにかかわるのが、送電網を流れる電気の周波数です。
電気が余ると発電機は速く回転し周波数を上げることで余分な電気を吸収します。
電気が足りないとエネルギーを奪われて回転が遅くなり周波数が低くなります。
事故や災害で周波数が大きく変化したときは、発電機を送電網から切り離して
守る機能が備わっており、一部の地域を強制的に停電にさせて、バランスを
とる仕組みもありますが、周波数が元に戻らないと発電機は次々と停止し、今回の
ような大停電になります。
北海道地震のときは、深夜の需要が落ち込んでいるところで火力発電所が2機自動停止。
本州からの送電を受け回復中に電線がショートし3ルートが一時的にダウン。
調整力を失い、バランスを大きく崩した発電所は、水力発電所、火力発電所と連続して
停止し大規模な停電となりました。
これまで日本で大規模停電が起こる可能性は限りなく小さいとされていましたが、
実際に起こってしまいました。九州の地震、北海道の停電と発生確率が低いとされてきた
災害が次々と起こっています。ハザードマップの誤りによる水害も発生しました。
確率論による備えも必要ですが、常に折りたたみ傘を持っておくといった備えも
これからは必要ではないでしょうか?
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